子どもが不登校になるとどうしても不安や焦りなどの感情が押し寄せてきますよね。この記事では子どもの不登校とどのように向き合うべきなのか。どのように解決していくべきなのかを紹介していきます。
また、こちらでは家庭内での解決策だけではなく、サポートしてくれる団体やサービスなども併せて紹介していきますので、参考にしてみて下さい。
不登校との向き合い方
近年不登校や引きこもりになってしまう子どもの数は増え続けています。令和3年度の総務省による不登校・引きこもりにおけるアンケートでは以下の調査結果となりました。
小中学校の不登校児童生徒数は9年連続で増加しており、令和3年度には約24.5万人と過去最多となりました。学校は不登校児童生徒やその保護者への支援として、相談体制の整備や公的支援情報の提供などを行っていた一方で、児童生徒やその保護者からは、相談しづらい、民間施設の支援情報も欲しいといった意見が聴かれ、学校による支援とその受け止めにギャップがみられました。
参考:総務省公式ホームページ
総務省での発表でも過去最多の児童数となっている不登校。まず初めに親御さんがすべきこととしては「その原因を知ること」になります。
とはいっても直接子どもから不登校の原因を聞くことは難しいですよね。
ナイーブな問題ですし、中々打ち明けてくれないので困っています。
それでも親御さんにできることはたくさんあるので安心して下さい!
まずは、世間的にどのような原因で不登校になってしまっているのかを知るところから始めましょう。
不登校とは?
そもそも不登校とはどこからが不登校にあたるのかを見てみましょう。不登校の定義として、文部科学省は以下のように定義をしています。
何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しないあるいはしたくともできない状況にあるために年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を除いた者
参考:文部科学省※PDF「不登校の現状に関する認識」
この定義から以下のような児童は不登校には当たらないことになります。
- 年間欠席日数が29日以下の児童
- 病気や怪我などが原因で登校できない児童
- 中退など経済的理由で登校をしない児童
まず大前提として不登校の定義についてでした。上記の定義にあたる場合は次のデータを見てみましょう。
不登校児童の数と割合
実際に不登校者数がどのくらい居るのか。その割合はどういった現状なのかを文部科学省のデータを基に見ていきましょう。
(参考:文部科学省「令和3年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」)
このデータから見ると小学生と高校生における不登校生徒数の割合は似ています。しかしその中でも中学生は斗出していますね。
不登校の原因は?
割合としては中学生の不登校割合が多いことはわかったね。
不登校になる原因ってそもそも何が今は多いの?
小中高とともに1位と2位は変わらない要因みたいだね。
このデータからともに一位は無気力・不安が不登校の原因となっています。しかし、なぜ無気力なのかはそれぞれです。なので個々の心理状態などと向き合う必要があると言えるでしょう。
不登校の子どもの心理状態
現状における不登校者の数や原因は把握しました。しかし一番大事になってくるのは個々の心理状態を把握することです。ただし、無闇に聞き出すなどをすることは得策ではなく公的サポートなども利用しながらがオススメです。
心理状態1:分離不安
この『分離不安』は小学生に最も多い状態で、親から離れるのが不安になってしまう状態のことです。この現象は不安やストレスなどが引き起こすケースが多いです。特に環境が変わりたての頃などに不安やストレスがかかってしまうことがあります。
症状としては、親と離れることで泣き出してしまうや、頭痛・腹痛などの身体症状もあります。
心理状態2:環境不適
この『環境不適』は子どもが置かれている環境が合わず、嫌悪感を抱いてしまっている状態です。主に環境にうまく対応できないケースが多く、苦手なことや嫌なことが根本の原因になっていることがほとんどです。
例えば以下のような例が挙げられます。
- クラスメイトと合わない
- 担任の先生と合わない
- 学校の授業に追いついていけていない
心理状態3:情緒混乱・内向タイプ
このタイプは真面目な性格の子どもに多く、少しでも不甲斐なさなどを感じてしまうと自責してしまいます。また、自分が悪いとせめてしまい、それを恥と捉えてしまうと周囲に相談などをしない場合が多いです。
このタイプの子どもに対しては以下のような対応が好ましいとされています。
- 自ら進んで悩みなどを打ち明けることはしづらい傾向にある為、味方であることは示した上で相手からの相談や打ち明けを待ちましょう。
- 『こうあるべき』といった思考が強いため、他にも道はあるということを示してあげることで心の負担は軽減されます。
- 受け入れの体制を見せると不満や不安をぶつけてくることがありますが、制止せずに一度全てを吐き出させてあげましょう。
心理状態4:自身でも原因がわからない
このタイプは最近の子どもに非常に多く、自分自身でもなぜ不登校の状態になってしまっているのかがわからなくなってしまっているパターンです。要因としては、何かしらの小さなきっかけから気づいたら不登校になってしまっていた。いざ登校を再開しようとするとその「一歩」がなかなか踏み出せない。といった状態です。
例を挙げると、友達とちょっとした喧嘩をしてしまった。しかし次の日に風邪などが原因で休んでしまった。すると学校内ではその喧嘩が原因で休んでしまっていると思われてしまった。すると風邪が仮に治っていても学校に行きづらい状況が出来上がってしまうのです。
また、それ以外にも休みの最中に昼夜逆転してしまい、生活リズムが原因で不登校に気づいたらなってしまっていたケースなどもあります。
他にも多くの心理状態はありますが、子どもそれぞれに置かれている状況によって複雑に絡み合うため、良く観察し理解をしてあげる必要はあります。
不登校の子どもの親に多いタイプ
不登校の原因としては一概に子供だけにあるわけではありません。むしろ親に原因がある場合も多く存在します。そこで今回は親が子どもに悪影響を与えてしまっているケースを紹介します。もし、当てはまってしまっていることがあれば素直に受け入れて改善するように心掛けましょう。
教育熱心な親
一見「教育熱心」なのはいいことのようにも思われがちですが、それが原因で子どもに大きな負担をかけてしまっているケースがあります。親は子どものためを思って教育熱心に接しているつもりなのですが、子どもからするとそれは大きなプレッシャーになってしまっていることが多々あります。
その結果子どもは親の評価を気にしたり、期待に応えようと頑張った結果疲弊してしまっているなどの状態に陥ってしまうのです。
子どもと同一視してしまう
これは自分の過去と子どもを重ねてしまったり、「自分は大学に行かなかったからあなたには行って欲しい」などとあたかも自分の人生と重ねてしまっているケースです。
子どもからすると親とは別の人格であり、全く別の人生を歩むものなのに対し、重ねられてしまっているが故に呪縛のように感じてしまうのです。
子どもとの距離感が不適切
これは「過干渉」や「ネグレクト」によくみられるケースです。子どもとの距離感が近すぎても遠すぎても良くないため、気づかぬうちに陥ってしまっていることがあります。
過干渉の場合
過干渉の場合は、子どもからすると全ての判断軸が親になってしまいがちで、自らの意思が薄れているケースが多いです。何事も親が関わっていたり、子どもの代弁をよくしていたり。子どもからすると多少自分の意見は異なっていても親がそういうからそうなんだ。と勘違いをしてしまうことがあります。
また、過干渉が進むと子どもは「束縛」のように感じ、親の目の届く範囲から逃げたいという考えに至ってしまうのです。その結果、不登校になってしまったり非行に走ってしまったりしてしまうのです。
ネグレクトの場合
ネグレクトの場合、大抵の親は子どもに興味がない、子どもより自身の趣味を優先してしまう。などのケースが挙げられます。子どもからすると「自分のことをしっかりとみてもらえていない。」「自分のことをもっと見てもらいたい」と無意識に思いその結果として不登校になってしまったり非行に走ってしまったりしてしまうのです。
不登校の子どもに対してのNG行為
子どもの状況によって様々ではありますが一般的にNGな共通事項は以下になります。
- 頭ごなしに登校を促す
- 不登校を原因に怒ってしまう
- 不登校の原因にこだわり過ぎる
子どもが不登校になってしまうと親御さんの気持ちとしては穏やかでないことは確かです。ですが、無理に登校を勧めたり、怒ってしまったりすると事態は悪化してしまいます。
また直接関わることで事態がどうしても悪化してしまいそうな時は、民間や公的サービスを利用することも一つの手段です。最近では不登校を解決するのではなく、その状態を尊重しながら無理なく通うオンラインの学校なども出てきています。
不登校になってしまったら親ができること
今までお話をしてきたように、一概にこうするべき!というものが存在しないのが不登校問題です。しかし、その中でも子どもの状態を適切に把握し、寄り添ってあげることが大きな一歩となります。
子どもの意見を尊重する
親からすればもちろん学校に入って欲しいもの。その気持ちは一旦押し殺しましょう。まずは子どもの意見を尊重し、「学校に行きたくない。」という気持ちに寄り添う必要があります。その為、「無理に学校には行かなくてもいいよ」と伝えてあげた上で一緒に登校出来る状態に歩んであげることが大事になります。
言葉にして伝えることで子どもからしたら自分の味方である。理解してくれている。と思ってもらえるのね!
肯定的な言動を見せる
不登校という問題に注視しすぎて他のことに目がいっていないことが多くあります。まずは、不登校の問題は置いてお子様が頑張っていることや褒めてあげられることを見つけ肯定的な言動を見せてあげましょう。
例えば本が好きで読書をよくしているのであれば、「いつも本を読んでいていろんなこと知ってるよね!すごい!」などでも良いですね!
他にも「今までよく頑張っていたね」など過去のことを肯定されるだけでも気持ちはだいぶ軽くなるものですよね。
子どもの話に耳を傾ける
「こうするべき」「こうあるべき」を伝えてばかりいると「自分のことをわかってもらえない」と捉えてしまうものです。なので、まずはお子さまが自分の気持ちを打ち明けてくれるのであれば話は遮らずに最後まで聞き、傾聴に徹しましょう!
頭ごなしの否定は絶対にやってはいけない行為なので、気をつけましょう!
民間・公的サポートを利用する
不登校の問題は様々な要因が複雑に絡み合っているため、簡単に解決できるものではないケースが多いです。無理に保護者の方が抱え込み、落ち込んでしまうのであれば民間や公的なサポートを積極的に利用しましょう!
子どもを尊重した解決方法
最後に一つ、不登校になってしまった際子どもに対してできる一つの選択として紹介させていただきます。
不登校の問題は心の問題になるので、解決までは時間をどうしても要してしまうもの。しかし時間だけが過ぎていってしまうとお子様の学力がどんどん遅れをとってしまい、取り返しのつかないことになってしまうことも。そうなる前に勉強面だけはどうにかしておきたいものですよね。
不登校専門のオンラインスクール
このティントルというスクールは不登校専門のスクールとなっており、在籍している先生陣はみんな不登校に対しての知見と理解を多く持った方達になっています。
ティントルの特徴
不登校の児童生徒に対して、「勉強を教える」個別指導だけでは不十分。
不登校専門個別指導ティントルでは、児童生徒・親御さん両方へ向けたサポートを行ってくれます!
スタッフも不登校に対して、専門的な知識を備えたスタッフのみで根本から不登校に対して向き合ってくれるのが特徴です。
不登校専門の完全個別指導
生徒ひとりひとりで学習の状況は異なります。完全マンツーマン指導でひとりひとりに合わせた指導や対応が可能!
学校で授業というものを受けない以上、インプットとアウトプット両方を無理のないバランスで、サポートしてくれます。
生徒・親御さん両方の悩みをサポート
不登校生のご家庭での悩みを相談できる環境がない。
ご家庭にサポートチームが付くので、勉強に関する悩み相談や勉強以外の悩み相談などに親身に対応してくれて、家庭の不安に対するケアを行ってくれます!
在籍校の出席・学習評価に反映
特徴の中でも大きな特徴にもなっており、ティントルでは出席・学習評価に反映される!出席・学習評価のガイドラインに則り、在籍校の学校長の許可を経てティントルでの在宅学習を学校の出席扱いや学習評価にするサポートを行ってくれます!
このティントルでは不登校に特化していることもあり、実際に学校へ行けないお子さまでも学校の出席や学習評価に反映される仕組みがあるので大きな助けになることは間違いありません。
もし、不登校に悩んでいるのであれば一度ティントルに相談してみることで様々な問題が解決するかもしれません。
不登校専門オンライン個別指導【ティントル】
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