子どもの心のお話と発達障害(青年期編)

子どもの心のお話と発達障害(青年期編)

青年期(思春期)になると、第二次性徴が起こり、身体のホルモンバランスや自律神経の失調などがみられるようになります。また、思春期から青年期に抱えては、人間関係やアイデンティティの問題なども深刻になり、それが様々な障害となって現れてきます。ここでは思春期以降に多くみられる摂食障害、起立性調節障害、過敏性腸症候群、解離性障害、をみていきます。また、高校生あたりになってくると現れる様々な問題に関しても触れていきます!

摂食障害

摂食障害は主に、青年期の女性に発生しやすい病気です。思春期の女の子は周りの同性の友達からの目や異性を異性として意識するが故に、綺麗に見られたいという想いからダイエットを始めたりします。いわゆる痩せを追求する心理が著しい状態です。職場や学校、家庭でのストレス及びその発散としての食行動が原因となっているもの、美容や健康上の理由から意図的に食事を制限することにより、食行動に変調をきたしたものなどがあります。これは近代になって急増してきた病気の一つです。主に先進国で見られる傾向があり、痩せた体型に対する憧れや痩せている体は美しいといった概念に取り憑かれている文化的な側面も考えられます。摂食障害には主に神経性無食欲症(神経性痩せ症)と神経性過食症(神経性大食症)の2パターンがあります。近年では古典的な無職欲症よりも過食症の割合が増えている傾向にあります。それではそれぞれのケースを見ていきましょう!

神経性無食欲症(神経性痩せ症)

症状は無食欲、痩せ、無月経、過活動、時には盗癖などがあります。特に体重減少は著しい場合が多く、標準体重よりも10~20kgも少なく、骨格が目立つようになっても自分が以上だとは認めず、治療を拒否する場合もあります。しばしば栄養失調とそれに伴う内臓疾患で死に至るケースもあるので注意が必要です。

拒食により生命に危険が及ぶ場合は、点滴などで栄養補給などの緊急の処置がありますが、基本的に医療レベルでの対応が必要な障害になります。ですが、個人的な性格、家庭環境、対人関係などが原因のことが多いので、カウンセリングなどを通して、精神面での根本の解決を図らなければ解決には導けない病気でもあります。

神経性過食症(神経性大食症)

過食行動を頻繁に繰り返し、過食直後に嘔吐あるいは下剤を濫用するなどの行動が見られます。無食欲症に比べて、怒りやすく、衝動的という特徴があり、そのため、万引き・自殺未遂・自己破壊的性行動などが多く、抑うつ状態も強く見られます。こちらも根本の原因としては無食欲症と同じく、精神面にあることがほとんどなので、根本の解決を図らない限り、自らの身体を蝕んでしまう病気になります。

起立性調節障害

規律性調整つ障害とは、自律神経失調症の一種で、中学生の約10%にみられ、特に思春期の女子に多いとされています。身体的な症状としては、めまいや立ちくらみが一番多くみられ、そのほかにも動悸、息切れ、睡眠障害、食欲不振、腹痛、頭痛、倦怠感など人により様々な症状が現れます。症状に対応した各種の薬物療法のほか、精神的ストレスのない環境の整備も必要です。

中等症や重症の場合、朝なかなか起きられないことから不登校につながることも。実際に不登校の子どもの約3分の2が起立性調節障害に悩まされているといわれています。自分の意思ではどうにもならない病気のため、保護者が起立性調節障害への理解を深め、適切な治療や生活習慣の改善に取り組んでいくことが大切です。

過敏性腸症候群

過敏性腸症候群は主に大腸の運動及び分泌機能の異常で起こる病気の総称です。炎症や潰瘍など目に見える異常が認められないにも関わらず、下痢や便秘、ガス過多により下腹部の張りなどの症状が起こります。

過敏性腸症候群の原因はよくわかっておらず、何らかの原因やきっかけで腸内の環境に異常をきたし過敏に反応してしまうことから様々な身体的症状が現れます。ただ、多くのケースがストレスからの発症が見受けられ、ストレスにより脳からの自律神経伝達に異常が生じ、腸との間で何らかの問題が生じているとされています。対処法としては、根本となるストレスの軽減と、食生活の改善、そして生活習慣の見直しなどが挙げられます。

解離性障害

解離性障害とは、心的外傷への自己防衛として、自己同一性を失う神経症の一種のことです。自分が誰かがわからなかったり、複数の自己をもったりします。症状の発生とストレスをもたらす事柄の間に時期的関連があることが診断の必要条件です。

単なる物忘れといった程度ではなく、ストレスに関係する自らの個人情報を広い範囲にわたって想起できない状態(解離性健忘)、急に学校や職場から抜け出してしまい、過去を想起することができないまま、特定の場所あるいは見知らぬ場所を放浪する状態(解離性遁走)、明確に区別できる複数の人格が同一人に存在し、それらの複数の人格が本人の行動を支配する状態(解離性同一性障害)、自分の精神または身体から遊離して、あたかも自分が外部の傍観者であるかのように感じる持続的または反復的な体験(現実間消失障害)などいくつかの形態があります。本人にとってこれらの状態が苦痛で、社会的機能に障害を起こしている場合もあります。精神療法的対応が必須となります。

アイデンティティの話

高校生になってくるとある程度自信のアイデンティティが確立されてくる時期でもあります。将来の夢はなんなのか、自分は何者なのか、やりたいことは何なのか。このアイデンティティが確立されるかされないかでは大きな差が生まれてきてしまうのは事実です。このアイデンティティが確立されていない時、本人の心の中では焦り不安後悔など負の感情における葛藤が生じます。その際に、保護者の方にやって欲しくないこととしては、「早くやりたいことを見つけなさい!」などと急かしたり追い込むことです。子どもは本当は自分が何をやりたいのかを見つけたいと考えていますし、見つかっていない現状をどうでもいいなんて思っていません。むしろ恥ずかしいという感情もあるでしょう。

そこでとって欲しい行動としては、さりげなく様々な世界と触れさせてあげる。ということです。色々な世界に触れることで思春期の子どもは思っているよりも大きな影響を受け、多くのことを吸収してくれます。そんな中で自分の感情と向き合い、自分は何に興味があるのか、何をやりたいのかという答えに向かっていくはずです。焦らず、ゆっくりと子供と向き合い、ペースに合わせて寄り添ってあげて下さい。

セックスの話

思春期の子供になると一つ大人の階段を登る子供も少なくはないですよね。そう、「セックス」です。思春期は社会の中で色々な人と出会い、やがて好きな人ができて、恋を育む段階にあります。恋をすることは社会的情緒など様々な面で成長や発達に寄与する面はありますが、無防備なセックスが人生を大きく狂わせてしまうなんてことも珍しくはありません。

もちろん生命が誕生することは素晴らしいことですが、タイミングということも考えなければ、経済的、社会的にも準備が出来ていない段階で子供を産むことは容易いことではありません。思春期の時期は好奇心も旺盛で性的活動も活発になってくる時期です。避妊具をつけて性行為をしてくれればまだいいのですが、好奇心で避妊具を外して性行為をしてしまったとなればどうでしょう。

世間では実際に子供とセックスについて向き合ったことがある親はどれくらいいるのでしょうか?容認している親は何割くらい?

これは親にとってもとても難しい課題ですよね。思春期だから故話づらいし、いざ恋人と泊まりに行くなんて言われた日には、どう対処すべきなのか。答えとしては、性行為と生命の話を何かしらの形で向き合うべきになります。いずれはやってくるこの問題は、子供とはネチネチとではなく、スパッと切り出して話をするなり、コウノトリを見せるなり何かしらの方法で「無防備のセックス」は避けるべき。ということを伝えてあげましょう!